ナゴタロの感謝日記

名古屋在住の50代前半、サラリーマンの日記です

断捨離(仕事編)について ~ 忖度、手段の目的化・・・全て揃い踏みのプロジェクトは5年間続いた

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こんばんは

昨晩は、3ヶ月前に終焉した、あるプロジェクトのメンバーが集まり、忘年会がありました

 

そのプロジェクトは、会社が属しているある企業グループで5年以上続いたのですが、タイトルにもあるように、「これって本当に意味あんの?」というものでした

 

私の所属する会社は、グループの中でも、規模が一番小さく、発言権も小さいですが、今年の前半期、かなりメンバーの中では古株になってしまった私は、問題が根深いことが分かっていたため、自分の役割と思い、あえて前のめりにつっこんでいきました

 

ちょうど親会社の「見直し」の旗振りが出たこともあって、メンバーとかなり熱い議論をして、ようやく半年かけてやめることができました

 

その本当の議論をしたメンバーとは、ある意味戦友のような気持ちが芽生えて、終わってから少し立って飲み会しようということになったのでした

 

ちなみに自分もメンバーの一人なので、批判することは、とりもなおさず、自分の無能さ、無責任さをさらけだすようですが、以下、自戒をこめて少し書かせていただきます

 

あるグループの総帥の一言から始まった、というのが、オフィシャルな話

昨日、集まった10人ほどのメンバーで、最初の頃を知っているのは2人だったので、

なぜ、このプロジェクトがはじまったのか、本当のところはどうだったのか聞いてみた


ただ、その2人の間でも、このプロジェクトの始まりには、かなりのくい違いがあった

奥の院で決まったことが、表に出てくるまでに、「忖度」が働いて、いろいろストーリーができてきたようだ

 
トップが言ったことの真意をとらえ、あるいは気持ちを推し量って、先んじて自らお膳立てをすること

これは、ある意味、人の気持ちがわかる、営業的素質がある、とも言えるので、決して悪いことではない

それに、トップが決めた方針を下に、実行部隊が企画を立案していくのは、仕事の進め方として自然である

 

ただ、その過程に「お客さんが喜んでくれるか」が抜けると、トップと忖度した人だけの、自己満足プロジェクトになってしまう

 

 今回のプロジェクトは、かなりカッコイイ大義名分がお題目としてついている

それが、一見かっこよければよいほど、誰も批判できない

そして、ITを使って、解決していこうとするというのも、お題目の中に含まれていた

 

・グループ会社全体をまきこんでやろうとするプロジェクトで、やろうとしていることは壮大

・いままでにない発想で、なんとなく、チャンレンジっぽくも見える
・時代はITをいかに使いこなすかが問われているから、目の付け所もイイ感じだ

 

(本当はプロジェクトをもっと具体的に書きたいですが、抽象的でごめんなさい)

 

こういうのが、一番危ない

 

左脳、つまり理屈ばかりで進めようとする

なにか、もっともらしいけれど、本当は誰もそんなもの必要としていない

右脳的には、すごく違和感があって、気持ちが動かない

 

でも、サイは投げられてしまう

グループの役員会の場で話が出て、正式にスタート

グループおかかえのコンサルに、設計が託され、システムがつくりこまれていく

(実は、システムはつくりこむと、不具合や古臭くなってしまったときに、特注で、作成者にメンテを頼まないといけないという、課題がセットでついてくる)

  

そして、システムのつくりこみの過程から、定期的に、グループ会社から推進者(メンバー)が集まることになる

稼動がはじまると、運営のやり方を話し合い、都度課題に対する対応や、コンテンツの内容を決めていくことになる

 

コンサルが、打ち合わせ資料を準備し、説明する

ただ、その場で議論するのはかなり難しいのだ

メンバーの人数は、10~20人の間くらい

グループ分けもしないので、議案に対して「一言コメント」を言うのが関の山

 

その一言コメントを聴いていると、私は別として、メンバーの皆さん頭いいなーと感じる

実は、各社経営に近い部署から集まっていて、発言を聞いていると、だいたいなるほどと思うようなロジックや着眼点がある

打ち合わせに出ると、自分まで頭が良くなったように錯覚するくらい

 

それでも、はっきり言える

5年間、毎月1回くらい集まって行った打ち合わせは、ほとんど価値が無かった

それを思うと、悲しい

 

 前提自体に誤りというか、無理があることに、皆うすうす気付いている

コンサルは、そこにふれようとしない

 

我々メンバー側も、自己防衛が働く

自分だけ、いや自分の会社だけ親会社に反旗は翻せない

まあ従っていればいいやという無責任状態になる

 

総帥がその目的を言ったということに表向きなっているので、親会社側の担当者も

変えられないと思ってしまっている


こんなことでは、どんなに、目先「いい発言」をしても、カバーできない

 

忖度×手段の目的化(IT)×お客さん不在×コンサル丸なげ×システム特注×セレモニー会議

 

この前提を変えないかぎり、いくら優秀なメンバーでもどうしようもない

 

教訓

「仕事は、どういうお客さんがターゲットで、サービスを受けてどういう状態になっているか、イメージができることが大事」だと、つくづく思います

ある意味、壮大で贅沢で、無駄の極致とも言える経験でした

 

今日は、ちょっとネガテイブな話で、不愉快と感じた人もおられるかもしれません

ただ、他山の石として読んでいただければ幸いです

 

それでは、皆さん、おやすみなさい