ナゴタロの感謝日記

名古屋在住の50代前半、サラリーマンの日記です

Paypayの話をきいて・・・ヨガの八枝則を思う

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聞く

 

おはようございます

 

今日は、最近、自分が感じたこと

「あーおれってふわふわしてるなー」と感じたことから、書かせていただきます

 

数日前、会社の同僚から、Paypayで買い物をすると20%戻ってくる

ビッグカメラでも・・・、でも期限があるという話をききました

 

ほんまに?

すごいやん!

 

家に戻ってきて、妻に早速話しました

たしか、電化製品を買い換えたいと言っていたので、これは早く伝えないとと思ったからです

 

妻は冷静に、「そういえば、学校でも噂になっていた。だけど、しばらく様子をみたい。」と

 

そこまでの、私の心の動きは

 

①そんないい話があるんだ、いち早く動かないと・・・(やや興奮

②妻も知っているし、世間ではもう一般的な話なんだ・・・(ややがっかり

③なんだか、自分は本当に単純なんだなー ・・・(自分に対しての嫌悪感

 

日頃、断捨離とか何とか言っているけど、「得するよ、早くしないとー」という話には飛びついて、感情が翻弄されている

 

ここ数年、家族に迷惑をかけたりしたこと、自分自身を大切にできなかったことを振り返ると、"執着心”とか"嫉妬心”だったんだと思っています

 

なんだか、その頃のことを思い出してしまいました

結局、オレって、変わってないなー

 

でも、そういった感情を全否定をするつもりはありません

なぜなら、自然と沸き起こってくる感情は、どうにも消せないから

 

今は、自分自身の喜怒哀楽の感情はむしろ肯定したいと思っています

なぜなら、それがパワーとなって、前に進むことがあるから

 

ただし、「怒」と「哀」は、たな卸しするに越したことはない

それが自分の身を滅ぼしかけた原因

そこに執着してしまっては、何も生まれない

 

今は、そういった執着心は、朝のジョギングで、すっきりしよう、ただそれだけです

私にとって、ジョギングは、実は大分自分にとって、大事な習慣になってきました

 

 

そして、それは、大分おおげさですが、ヨガの八枝則とつながっています

(もし、ヨガを真剣にやっていて、勝手につなげるな!?という方、ごめんなさい)

 

皆様は、ヨガの八枝則というのをお聞きになったことはありますか?

 

そもそも、ヨガにはいろいろな流派がありますが、アシュタンガヨガというヨガのカテゴリーがあって、これは八枝則のヨガという意味だそうです

 

八枝則とは、

1.ヤマ(禁戒・道徳律)

2.ニヤマ(勧戒・浄化と学習)

3.アーサナ(座法・ポーズ)

4.プラーナヤーマ(調息・呼吸のコントロール

5.プラティヤハーラ(制感・感覚のコントロール

6.ダーラナ(集中)

7.ディヤーナ(静慮・瞑想)

8.サマーディ(三昧・自己実現・悟り)

 

このうち、世間的に言う、ヨガのポーズをとることを3.アーサナと言うようですが、アシュタンガヨガの世界では、8つの内の一つでしかないようです

 

この八枝則は、それぞれ深い意味があると思いますし、その中でも1、2 ヤマ、ニヤマは、さらに幾つかのカテゴリーに分けられていて、「道徳」として、尊重すべき内容が記されています

 

説明が長くなってすみませんでした

 

この八枝則に示されるキーワードは、まさに自分にとって、ジョギングを通して、近づきたいこと

 

ヨガが、「怒」、「哀」からの執着心も含めて、毎日、心のたな卸しというか、洗い流す、きっかけを与えてくれるというなら、

自分にとってのジョギングの意味もそれに近いです

 

Paypayから、大分話しが遠くなってしまいましたが、自分の心の動きを眺めて、あらためて、思ったこと

 

まあ、ええやん

人間だから、「得したい!」と思って、ちょっと気持ちが高ぶっても

ただ、毎日、身体も動かして、自分の気持ちすっきりさせよ・・・

 

ということです

 

あと、時々、芥川龍之介の小説「杜子春を思い出してしまうのですが、

 

人は、いろいろな感情を放棄して、永遠の平和とか極楽の世界という空想の世界に居続けることは、できない

 

人間らしいということは、むしろ感情豊かであること

 

だけど、感情に溺れて、あるいはモノや富、はたまた恨みや怒りに執着して、それに身を委ねるのは愚か

 

ということで、今日も感情豊かに過ごしたいと思います

 

今日は金曜日、会社勤めの方は、一区切りという方もいらっしゃることでしょう

そうでない方も、どうか皆様、よい一日をお過ごし下さい

 

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企業における危機管理広報のあり方 ~うそを貯めずに、すっぱり謝ることができる!?~ 

記者会見

記者会見

 

おはようございます

昨日は、会社で危機管理広報についての研修会を行いました

 

危機=クライシス

 

たとえば品質問題、あるいは事故、従業員の不正発覚、パワハラ・セクハラで訴えられる・・・など、いろいろな事態が想定されます

 

インターネット社会となり、SNSが盛んになってきて、いわば誰もがメディアを持てる時代になってきました

 

それにつれて、今まで水面下で隠れていた企業の中の問題が表面化しやすくなってきています

 

そういった問題が、オモテに出てきたときに、いかに情報を正しく収集し、対外的に企業としての広報を行っていくか

 

企業が社会的に”一発退場”にならないためには、それなりの備えをしておく必要があります

 

昨今も、某ダンパーメーカーの品質問題、某自動車メーカーの役員の不正問題といった、企業価値を大きく左右するような"危機”が発生しました

 

また、その後の記者会見まで含めて、”危機管理広報”の巧拙が問われることになって参ります

 

この危機管理広報は、”一見もっともらしい仕組み”を構築しても、マニュアルを置いておいても、何の役にもたちません

 

 

実際に大事なのは、

①トップの意思、人格、広報マインド

②役員~従業員まで、その企業の風土(風通しの良さ)

③広報部門の対応の巧拙

と言えます

 

①トップの意思、人格広報マインドについて

かなり前になりますが、某食品メーカートップの、「オレは寝てないんだ」発言が思い出されます

 

社会部の記者は、社会正義に照らして、一般の方を代表して「企業を糾弾する」ことを役割と自認しています

 

また、「スクープ」をとるために、夜討ち朝駆けを厭いません

自ずと、言動も"刺激的”になります

 

でも、その記者の向こうには、”一般の方”がおられるということを忘れてはなりません

 

日頃、奥の院で他の役員・部下にかしずかれているトップが、急に世間の冷たい風の中に、さらされることになる

 

こういうときにこそ、西郷さんではないけれど、その社長が、どれだけ「意思」を持って事に当たるか

また、逆風の中で、「意思」をしっかり持ち続けるための「人格」があるか

そして、向き不向きは別として、「広報マインド」があるかが、問われます

 

不祥事が発覚すると、人はどうしても希望的観測をもってしまいます

 

これはそれほど大変なことではない、限定的な影響しかない、

あるいはやむを得なかったんだという解釈をしたくなります

 

たとえば、かなり前ですが、食品偽装問題

「"偽装”ではなく”誤表示”なんです」、と一生懸命、企業は説明しようとします

 

確かに、自分達がその立場に追い込まれたら、そう言いたくなる気持ちもわからないではないですが、

一般のお客さんから見たら、どういう説明が適切かが見えてきます

 

少なくとも”誤表示”で、「うっかり間違ったんです」は、それこそ、欺瞞と受け取られかねない

 

やっちゃったら、ごめんなさいと謝る

一気に、問題を出し尽くす

 

謝るタイミングもあります

ずるずると言い訳を重ねて、最後にトップが引きずり出されて、会見というパターンが多すぎるようです

 

もっとも、自分達が仕えているトップに、「記者会見にこのタイミングで出てください」と、やすやすと言える部下はいません

 

それは②の企業風土の話につながってきます

 

問題があることを把握したときに、ちゃんと情報が上がってくるか

 

隠したい部門、人が、強引に隠蔽しようとする体質と、それをちゃんと出そうとする風土とのせめぎあいです

 

それはもう全力で隠したいわけです

問題を抱えている立場の人は、何しろ自分の進退がかかっています

 

代々不正や隠し負債が引き継がれていくというのは、よくあります

 

バブル崩壊時期の某証券会社も印象的でした

前のトップから真実をきいて、えっと驚きますが、自分は蓋を開けずに、次の世代に引き継いでしまう

 

隠すほうも真剣なら、誰かがそれを知って明らかにしようとするのも勇気がいる

これは、もはやテクニックとか仕組みとか、そんな表面的な話ではありません

 

役員、従業員一人一人の人格、そしてその集合体である企業の風土が問われます

 

最後に、③広報部門の対応の巧拙

 

広報部門は、その企業の外に片足をおいて、社内:社外が、4:6くらいの割合のスタンスでいる感覚が必要だときいたことがあります

 

なにかがあったら、会社ぐるみで、必死に世間様に対して身を守ろうとします

 

その時に、冷静に、世間様がどう自分の会社を見るのかを考えられるのは、広報の役割

 

あと、問題を出し切って、原因を明らかにしてくための、腕力が必要

 

広報部門が、たんなるお飾りだと、トップや他の力がある部門の言いなりになってしまい、翻弄されるだけになってしまいます

 

以上、朝から、あまり気持ちの良い話題でなくてすみません

私自身、昨日学んだことを自分が忘れないためにも、ブログに書かせていただきました

 

 

なお、企業広報だけではなくて、個人でも同じことが言えると思います

 

家庭という小さな社会でも、

配偶者に対して、子どもに対して

自分のクライシスをどう管理し、広報するか

 

一番大事なのは、「うそをつかない、早めに告白する、ちゃんと謝る」

 

自分に対するうそも、周りの人へのうそも、貯めるとだんだんつらくなってくる

泥沼にはまる

 

いま、私が朝できるだけジョギングして、気持ちをすっきりさせようとしているのも、理由がります

 

心の断捨離をして、うそをためない状態をつくりたいからです

 

年末もだんだんと押し迫って参りましたが、一年を振り返って、少しずつ、心の大掃除もできればと思います

 

それでは、みなさん、どうかよい一日を迎えられますように

行ってらっしゃい!

 

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観光地のアテンド、事前準備が足りなかった ~各務原から犬山へ~

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犬山城(「犬山観光情報」より)

 

今日の厳しい冷えこみとは対照的な春の犬山城

桜が美しい場所です

 

昨日、土曜日は夕方まで、某国の大使のアテンドのお付き(要は鞄持ちです)で、各務原から犬山まで足を伸ばしました

 

各務原という地名は”かがみがはら”以外にも色々読み方がありますが、最近では町おこしで”キムチ”を使ったことでも有名になったようです

産業としては、川崎重工の主要拠点があり、また何といっても、自衛隊の航空基地、かつての陸軍航空隊の基地があったところでもあります

柳田邦男氏のノンフィクションで知りましたが、零戦は、三菱重工の名古屋の工場から、そこまで延々と牛車で運ばれてきて飛び立っていったとのこと

 

このような航空機の世界と切っても切り離せない街にあるのが、「岐阜かがみがはら航空宇宙博物館、通称"宇宙博”

この長ったらしい名前も、どうしたら日本中の皆さんに分かってもらえるかという苦肉の策だと思います

展示物は、日本の航空機製造、宇宙開発の発展史

過去の実機もかなりの数、展示しています

 

実は大使は、元々工学系の大学を出られていて、メカニカルなものがお好き

この博物館も、馬籠・妻籠の宿をはじめ、いろいろな代替選択枝からご自身が選んだものでした

一方、アテンドする役員も、私も、ばりばりの文系で、正直あまりよくわからないし、深くは興味を持っていません

 

この博物館で目玉の「飛燕」という飛行機は、戦時中、日本で唯一の量産型液冷式エンジン・・・ということですが、それが何がすごいのかがわかりません

機体はスマートですが...

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飛燕(「ふらっと旅ぎふ」より)

そもそも、戦争に関するモノの展示については、説明しづらい

その国と近しい国と、当時の日本は浅からぬ関係

 

ところが、前日、こともあろうに、セレモニーに大使と一緒に出ていた、ある市の市長(各務原ではありません)は、きわめて失礼にも、第二次世界大戦で、日本とその国と近しい国との関係がどうのこうのと言及しています


それがあってかどうかはわかりませんが、大使は、じっとスマホに映し出される説明を見て、足早に過ぎ去っていきました

ちなみに零戦の試作機の展示もありますが、一言も触れません

 

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十二試単戦(「ふらっと旅ぎふ」より)

車ならまだしも、航空機となると、その発展史は、戦争と切っても切り離せない

大使ともなると不用意に発言できないでしょうし、このメインの戦時中の実物の機体の展示の前では、私もなんとなく気まずい感じがしました

 

ちなみに戦後の国産飛行機も沢山展示しています

小学生くらいの、理系?好き、メカ好きの男の子なら喜ぶでしょう

 

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戦後に開発された国産飛行機(「ふらっと旅ぎふ」より)

 

あと、写真は割愛しますが、ロケット開発に関する展示物が、2Fにあります

 

さて、昼から犬山へ

車で20分くらい、木曽川を渡って、愛知県側に戻ります

名鉄犬山ホテルでお昼を食べた後、ホテルの敷地内、有楽園内にある「如庵」というお茶室を見学しました

 

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如庵(犬山観光案内所サイトより)

ここは、文系でも、お茶に興味があまりない我々は、予習があまりにも不足していて、午後になっても冷えた空気の中、何も説明できず

 

出てきたのは、国宝というキーワードだけ

せめて、有名な権力者(織田信長)の弟(織田有楽斎)が建てた茶室で、ちょうど400年前のもので移築されてきた・・・とか言えば良かったのですが

 

冬の季節で、日本庭園というのは、雪でも降らない限り少し寂しいし、お茶室もある程度は薀蓄がないと、良さというか、特徴を説明できない

 

最後は、冒頭の写真の犬山城

さすがに景色は良かったですが・・・

 

春か秋なら、桜や紅葉を楽しみながら、「普通に来て良かったね」です

でも、冬に外国人を案内するなら、それなりに下調べしていかないと、本当に冷えた空気が流れかねない、という教訓になりました

 
最後に、今回の小さな旅で、大使という役目をきちんと果たそうとするそのお姿には、リスペクトを感じました

 

たとえば、事前に大使の秘書からは、正座して抹茶を飲むのは好まない、お城は好きではないと聴いていましたが、結局両方とも、大使は、どちらも我々のお誘いにいやなそぶり一つみせず、積極的に受け入れて下さいました

 

また、旅の途中でどんな人に対しても、感謝の気持ちをはっきり言い、街の人から、話しかけられたら、しっかりと誠実に話されていました

 

本当に上の立場の人は、自分の立場や発言の影響力ということをわきまえ、慎重に発言する一方、気さくにコミュニケーションするということを実感しました

 

それでは、今日はこの辺で

 

明日は月曜日ですね 

ゆっくりお休みください

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「権力」と「もののあはれ」、芸術を磨く2つの要素

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錦秋

 

こんばんは

この写真は、名古屋城にまだ残っていた紅葉の名残です

東京の皇居と同じように、お城は街の中に自然を残してくれています

 

今日は、東京から来た友人のアテンドで、名古屋城本丸御殿と、徳川美術館に行ってきましたが、どちらも、見ごたえはありました

 

本丸御殿は何年間かかけて少しずつ復元していましたが、とうとう今年すべてが完成

一番奥は、3代将軍、徳川家光上洛の際に迎えるために作られた上洛殿と呼ばれるエリア

入り口から奥にいくにしたがってつくりは贅が凝らされていきます

 

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名古屋城本丸御殿上洛殿

 

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釘隠し

 

ただ、一回きりのためにここまで用意するかと考えざるを得ません

そのためにどれだけ多くの人の労力が費やされたか

 

確かに美しいというか、すごいとは素直に思います

ただ、何か落ち着きません

 

権威、権力を感じることはあっても、リスペクトというのとは違います

 

それに対して、徳川美術館の方は、所蔵品それぞれから、凛とした気品とともに、訴えてくるものがあります

 

所蔵品は、刀剣、具足、能の道具、絵画など

 

残念ながら写真不可なので、うまく伝えられませんが、作った人、使った人、それぞれの思いも詰まっている気がします

 

本丸御殿は、「建物」全体がもつ威圧感から、権力が表に出てしまいすぎる気がします

 

それに対して、徳川美術館の「道具」は、権力があればこそ、パトロンとして、芸術家を支援したり、一級の芸術作品を収集できるものかもしれません

 

でも、一つ一つ、一人の職人の思いと技術でつくられたもの

 

ただ、どちらも尾張徳川家という権力があればこその、芸術あるいは技術ということも否定はできません

 

今日、一番、ほっとしたこと

 

それは、徳川美術館の最後に見た、源氏物語の特別展

 

私は詳しくないのですが、同行の友人の語り口や、多くの人が熱心にビデオの解説に耳を傾ける姿に、人々が安らぎを感じるのはこういった芸術だと思いました

 

なぜ人々が、「もののあはれ」に惹かれるのか

 

それは、権力の空しさや影を、どこかで人々が感じているからではないでしょうか

 

執着しすぎるのは問題かもしれませんが、細やかな情愛、日々の営みというものに、人々は幸せや安らぎを感じます

 

人々は、無意識に「権力」を求め、それに従うことを求める存在でもあり、

同時に自分の周りの人々との関わりの中で、自分を取り戻す存在でもある

 

私自身の中でも、一口に芸術というものでは括れない、簡単には割り切れない、感情の揺れ動きを感じました

 

それでは、今日はこの辺りで

おやすみなさい  

 

 

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子育てで大事なこと : ①親自身も成長すること ②子どもには感謝する心と、自分を愛せる心を持たせること

草原を駆ける2人の女の子

草原を駆ける2人の女の子

 

こんばんは

明日から仕事が忙しそうなので、今日のうちに、もうひとつ記事を書くことにします

 

子供について

「到知」(2018年12月号)からの引用と、友人のFBからの引用です

 

私の自戒を込めて

 

到知の、鈴木秀子さんという方の連載「人生を照らす言葉」に、

レバノン出身の詩人カリール・ジブランさんの詩が載っています

 

「あなたの子どもは、あなたの子どもではありません。

あなたと共にいるものの、あなたのものではありません。

 

すると、赤ん坊を抱いた女性が言った。

子どもについて話して下さい。

アルムスタファはこう答えた。

 

あなたの子どもは、あなたの子どもではありません。

生命そのものが再生を願う、その願いの息子であり、娘であるのです。

あなたを通して生まれてくるものの、あなたから生まれるのではなく、あなたと共にいるものの、あなたのものではありません。

 

子どもには愛を注ぎなさい。しかし、考えを押しつけてはいけません。

子どもには子どもの考えがあるのです。

家のなかに子どもの体を住まわせることはできても、

子どもの魂を住まわせることはできません。

子どもの魂は明日の家に住んでいて、あなたは夢のなかでさえ

そこを訪れることはできないのです

あなたが子どものようになろうと努めるのはかまいませんが、

子どもをあなたのようにしようとしてはいけません。

人生はあと戻りも、昨日のままでとどまることもしないのです。

あなたは弓であり、そこから子どもという生きた矢が未来へと放たれていきます。

射手は無限の道の先に的を定め、力強くあなたを引き絞り、

その矢を素早く遠くへと飛ばします。

射手のその手のなかで身をたわませることをよろこびとしなさい。

射手は飛び去っていく矢も、手元でじっととどまっている矢も、

どちらも愛しているのですから。」

 

子どもは、自分の力で人生を生きていかなくてはならない

子どもには、その子だけの使命が与えられている

親は子どもを私物化せず、まさに天からの授かりものとして、大切に育てさせてもらう

 

鈴木さんは、「敬愛の念を持って育てることが大事で、そうやって敬愛の念を持って育てられた子どもの心には、自己肯定感が育まれる」と言います

それは、自信満々とか傲慢とかではなく、自分で自分を認め、そこにじっくりと腰を落ち着けられる心と言われます

 

鈴木さん曰く、日本の高校生にアンケートをとると、自分を好きだという答えは10%程度にすぎず、他の国々よりも遥かに低い数字だそうです

 

他人の目を気にし、他人から褒められないといけないというマイナスの意識があるのではないか、と言います

 

子どもを認めること

子どもが感謝できる気持ちをもてること

そして、それらが幸福を感じる力を育むと言われます

 

子どもという矢を、本当の幸福という的に向けて放つためには、

弓(原文では射手とありますが、おそらく誤り)である親が、

自分を強く励ましながら生きていかなくてはいけない

 

親自身もいい加減な生き方はできない

時に厳しい忍耐が求められ、自省し成長する努力が大事だと言われます

 

ここからは、私の感想です

 

いま自分は自分が父親に抱いていた反発にも関わらず、自分の娘に対しても、同じようなことをしようとしているかもしれない

 

あれほど、受験のための勉強に反対の気持ちを持っていたのに、どこかで娘が、この学校に進学してくれたらいいのでは?と願っている自分がいる

 

娘に対して、きちんと向き合って、よく話し合っていきたいと思う

そのためには、信頼が大事である

 

いま、10歳

 

これから、ますます彼女は私自身の考え方や行動を、見て考えるようになってくる

私自身、言行一致であることにストイックでありたいと思う

 

 

最後に、また引用で恐縮ですが、自分の娘に対して、大事にしてほしい

思いが書かれた詩をもって、締めくくらせていただきます

 

「奈々子に  

           吉野弘

赤い林檎の頬をして
眠っている 奈々子

お前のお母さんの頬の赤さは
そっくり
奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの
つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにもちょっと
酸っぱい思いがふえた

唐突だが
奈々子
お父さんは お前に
多くを期待しないだろう
ひとが
ほかからの期待に応えようとして
どんなに
自分を駄目にしてしまうか
お父さんは
はっきり
知ってしまったから

お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ

ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるとき

自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう

自分があるとき
他人があり
世界がある

お父さんにも
お母さんにも
酸っぱい苦労が増えた
苦労は
今は
お前にあげられない

お前にあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ」

 

皆様、明日は月曜日ですね

どうかゆっくりお休みください

よい夢を

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事前の準備が足りないと、本番でのリーダーシップが生まれやすい ~人材育成!?~

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181101 キャンパスにて

 

おはようございます

先週の金曜日の夜の席で、今年の秋に行われたスポーツイベントが話題になりました

 

そこには、沢山の人がボランティアで参加したのですが、明らかに事前の準備が不足しているようでした

 

私を含めて、ボランテイアの一部のメンバーは、担当が決まっていない

 

そこである青年が人数を確認し、事務局側で不足しているポストを見つけて、一人一人割り振り始めました

 

なかなか偉丈夫で、引き締まった身体の、スポーツマンに見えます

 

次の日も、その青年が、1日の段取りを確認しながら、チームに連絡・指示しながら、メンバーをまとめていってくれました

 

恥ずかしながら、私も他の年配の、おそらく会社では管理職とよばれるメンバーも、彼のリーダーシップに頼り、彼の統率の下で、動くことになりました

 

いままで、さんざんマネジメントに関する本を読み、研修を受け、自分が研修事務局側に廻る事があっても、実践できていない自分

 

職場では、曲がりなりにも、自分のマネジメントをやっているつもりだけど、それは、職制という前提の上にあぐらをかいていたにすぎない

 

ただ、半分良い訳ですが、必ずしもマネージャー=リーダーでなくても良くて、次世代マネージャー育成という面では、望ましいと思います

でも、いざというときは、リーダーもできるんだと思い込んでいた

 

話を、戻します

 

もちろん、その時、われわれも、決して受身で行動していたわけではありません

ただ、誰かからの指示を探す方に頭がいってしまっていたような気がします

 

紙で書かれた指示、大会のマネジメントラインによる指示、それを確認する方を優先しようとしてしまう

 

でも、そんなものが機能していない場では、時間のムダ

 

ついつい、自分の与えられた役割に忠実にあろうとしてしまうけど、その役割分担表が、架空の前提につくられたものだといかに見破るか、

そして、いかに役割分担を現場で再構築していくか

 

職制によらないマネジメント=リーダーシップ

臨機応変にその場の状況を把握し、判断し、メンバーをリードしていく

これは、災害時にも同じようなことが想定されますが・・・

 

また、大昔の話を持ち出して恐縮ですが、縄文時代の村長、サル社会のボス・・・も同じではなかったでしょうか

 

身体も丈夫で、頭の回転もはやい

人をひきつける魅力がある

 

「紙文化」や「組織統制」が無い時代は、そうやってリーダーが決まり、人々を導いたのではないでしょうか

 

 

人材育成やリーダーシップについては、企業の人事の研修のテーマの一つですが、この大会でのボランティアの参加は、「人材育成」そのものではないかという結論になりました

 

いわばいろいろな氏素性の、老若男女が集まり、ほとんどぶっつけ本番で、誰かから権限が付与されているわけではない

 

その中で、自分のポジションを自分でつくり、まったなしの状況で、適切に判断しリードしていく

 

ダイバーシティといいますが、いろんな能力、個性をもった人たちを活かしていくということも必要

 

お金で集まっているわけではないですし、モチベーションも微妙で、ボランティアさんにちゃんと役割が用意されてますーという世界を期待している人も多い

そういう人たちを束ねていく

 

本来望ましい状況ではないのですが、リーダーシップということの本質的な意味に、気付くことができて良かったと思うし、自分自身の能力、性格も、否応なしに分かりました

 

ちょっと苦い経験でもありましたが、気付けてよかった

こんな機会をもらえたことに感謝しています

 

それでは、皆さん、良い日曜日をお過ごし下さい

 

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経年優化 ~秋色に染まる街~ 東京丸の内から皇居へ

丸の内の街並み

丸の内の街並み 181130

 

こんばんは

早くも師走、年末に向けて気ぜわしくなって参りましたが、こういう時こそ気持ちをゆったりと持ちたいです

昨日は、出張の合間に、東京の丸の内から皇居へ少し足を伸ばしました

 

1997年の日経新聞には「黄昏の街」と書かれた丸の内

確かに私にとって、この場所の原風景は、薄暗く、ねずみ色の背の低い無個性なビル群

 

その面影は、見事に拭い去られて、上品なクラシック音楽が合う街になった

アンチミーハーな私も、心の中でバイブレーションが起きた

 

1997年の三菱地所の社長は、福澤武さん(福澤諭吉の曾孫)という方

「これからはただ建物を建てて貸せばいいという時代ではない。仕事がしやすい、働いていて楽しい、新しい仕事が生まれるといったソフトの力を付加しなければダメだ」と言ったそうです

 

福澤さんの思いは、見事に形になってきたような気がします

アシックスのランステーション

アシックスのランステーション

www.asics.com

アシックスが運営するランステーション、中には、おしゃれなランニングウエアや靴、そして、皇居へ走りにいくランナー向けのシャワールームもあります

1回800円、月額5,400円 

なかなか微妙な価格設定ですが、もし私が丸の内のオフィスに通っていて、もし高給取りなら(笑)迷わず使いたいところです

ジムに通うより、皇居の周りを走っている方が、10倍は気持ちいい

というのは、体感していますので

 

丸の内ストリートギャラリー

丸の内ストリートギャラリー

丸ビルの横、仲通りの歩道にいる白いライオン


三沢厚彦さんという方の作品

この方は、動物をモチーフに、ちょっとユーモラスで、やんちゃな感じ、声をかけてみたくなるような彫刻作品を作られているようです


こういった作品が、「丸の内ストリートギャラリー」と称して、10個くらい、街のここそこに置かれています

三菱地所彫刻の森芸術文化財団の共催で、1972年からの40年以上続く取組みだそうです

息長く続けられているんですね

 

いつもの街の風景も、ちょっと表情が変わります

 

ちなみに、写真の後ろの方に、セグウェイに乗った人がいますが、街の案内人だそうです

公道での一般走行は認められていないものの、実証実験ということで許可されたとのことです

 

三菱地所の社員の方の、心意気、ユニークさ、アグレッシブさを感じます

ちょいオモろな感じがいい! 遊び心・・・

 

TOKYO創業ステーション

TOKYO創業ステーション

こちらは、東京創業ステーション

明治安田生命ビルに入っています

文字通り、創業したい人を支援する「場」で、「東京都中小企業振興公社」が運営しています

ネーミングもいい ステーションって、旅たちの出発点ですよね

有料、無料のセミナーや交流会、コンサルによるアドバイスなどが受けられるようです

やるな~ 東京都も偉いけど、三菱地所さんがです

彼らは、ここ丸の内を、ベンチャー企業を育成する街にもしたいようです

ベンチャー企業が育ち、やがて自分達のビルのテナントになっていく

常に、新陳代謝が図られるような仕組みをつくろうとしています

 

明治生命館と明治安田生命ビル

明治生命館明治安田生命ビル

ちなみに、左側が明治生命館

1934年(昭和9年)竣工、戦火を潜り抜け、戦後はGHQに接収された、重要文化財

右側が、2004年竣工の、オフィスと商業の複合施設

間は、このような天窓空間となっていて、外と内の中間のような不思議な廊下が続いています

こういった配慮からも、丸の内の街にクラシックさが息づいています

 

 

皇居のお堀

皇居のお堀

明治生命館の隣は、広い道路をへだてて、すぐに皇居のお堀が広がっています

カルガモが気持ち良さそうに泳ぎ、心を癒してくれます

湖面には上品に黄に色づいた木々が美しく映えています

 

 

皇居前の芝生

皇居前の芝生


そして、さらに足を進めると、かなり広い芝生と木々が広がっています

もし私が、丸の内のどこのオフィスに勤めていたら、メンバーとのミーティングは、時々、この芝生の上に座ってやったりするのもいいなーと思います

 

余談ですが、歩道に設けられたベンチは、ありがたいのですが、外国時のツアーがひっきりなしに前を通りますので、ちょっと気は散ります・・・

 

 

東京駅(正面横から)

東京駅(正面横から)

美しくライトアップされた東京駅

この駅は、いろいろな人の人生ドラマを見てきたことでしょう

つらい別れ、新しい門出

 

東京駅(斜め上から)

東京駅(斜め上から)

丸ビルから見た東京駅

 

昨日の午後は、「経年優化」、これは三菱地所さんのライバル会社である、三井不動産さんが使われている言葉ですが、むしろそれにぴったりな街が、丸の内ではないでしょうか

 

歴史を活かしつつ、進化し続けていく街

その実行力に、素直にリスペクトした半日でした

有難うございました

 

それでは、皆さん、夜は冷え込んできていますが、暖かくしてお休み下さい