ナゴタロの感謝日記

名古屋在住の50代前半、サラリーマンの日記です

人から指摘されたことには従いたくない 中学受験の子どもも、会社のメンバーも、自分自身も

子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば

子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば

  • 作者:石田 勝紀
  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: 単行本
 

 

こんにちは

 今日は、自分自身への言い聞かせも兼ねて、書かせていただきます

 

中学受験をする予定の6年生の娘

親バカかもしれませんが、少なくとも自分が同じ立場だった時とくらべると、もっとちゃんと勉強しているように見えるのですが・・・

 

塾の成績があがりません

 

こういうとき、ついつい母親が言ってしまうことば

「○○(具体的な教材など)をやったの?」

「時間ないのに、なんであなたは○○なの・・・」

 

でも、こういうことを言い続けても、いっこうに子どもは変わらない

 

毎日、横で聞いている私も、苦痛になってくる

 

朝なかなか起きられないところで、声をかけるところから始まり、一日のうち、何回こういう言葉を聞くんだろうか

 

そして、自分はといえば、

父親として「物分りがいい」立場でなければいけないと、言い聞かせつつ、

半ば遠目に見ている

 

でも思う

自分も逃げているのではないか それでいいんだろうか・・・

 

この際限もなく繰り返される光景は、いつか終わりがあるのだろうか

 

いや、きっと何かが違う

お母さんが言ってくれた言葉に、娘が気づきを得て、行動がかわる日が来るとは思えない・・・

 

でも、妻にどういう言葉をかければいいのだろうか

娘に言っていることも間違いではないように思うし・・・

 

と今書けるのは、昨日、私が妻に渡した本を読んでくれて、

今朝は、そういう言葉を彼女から聞かなくなったからです

 

現在進行形ですが、そのきっかけになった本のことを書きたいと思います

ここでは、本の内容を、ナゴタロ流に解釈させていただいています

 

<目次>

1.どんな大人になってほしいか

2.信頼を損なう言葉

3.良いラベリングと悪いラベリングは増殖する

4.評価をしてはいけない

5.自分の気持ちを伝える

6.子どもにだけじゃなくて、自分にも使ってみる

 

1.どんな大人になってほしいか

これは、自分自身にも、会社のメンバーにも言えることですが、人生どう生きてほしいか、生きたいかということなんですが、

 

・ハッピーな人生を目指し、楽しい努力を重ねる自己肯定感の高い子ども

・他人や世間に認めてもらうために苦しい努力を続ける自己肯定感の低い子ども

 

どっちであってほしいかということです

 

”HAVE”でしか価値を感じられないと、地位とかお金とかモノに執着してしまう

上にいけば、さらに上が見えて、欲望は際限なくなってしまうような気がします

 

一方、きれいごとじゃなくて、自分自身、今の生活が送れるのは、サラリーマンとして、社会とか会社のルールに守られてきたからで、その前提は学歴かもしれない

 

だだ、言えるのは、今の自分にとって大事なこと、自分の根っこにあるのは、学歴そのものより、必死になって、努力を継続できた、高校3年生の自分自身への信頼だと思います

 

葉隠の一節を教えてくれた当時の塾の先生のことばは今でも覚えています

「水増されば船高し」

(困難に遭遇すれば、むしろそれを乗り越えることこそが真骨頂だ)

 

まだ大学生だけど尊敬できる先生たちの後姿を見て、自分を信じて突き進んでいた日々を送れたことは、おそらく今の自分の根っこに残っています

 

暗記を問わなくなってきているという意味で、最近良い方向に変わってきていますが、良くも悪くも、中学から大学に至るまで入試は、より適切な方向性、やり方と、努力があれば、結果に繋がってくるものではないでしょうか

 

だからこそ、中学受験に向き合う娘には、勉強にやや偏った生活になっているけれど、自分自身を磨く場に、正々堂々と向き合って欲しいと思います

  

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2.信頼を損なう言葉

「早くしなさい」のいちばんの問題は、お母さんの言葉が「アラーム」と化して、子どもをコントロールしている点にある

 

「ちゃんと片付けなさい」という言われ続けた子どもは、

「自分がちゃんとできないダメな子どもだ」

「自分は何かが足りていないのだ」という、劣等感や欠損感を無意識に感じ続ける

 

「勉強しなさい」といえばいうほど、

勉強って、強制される、面白くない、つらい、やりたくないこと、ということだという意識になっていく

 

子どもの自主性を失うような言葉、こどもが自分への信頼を失うような言葉を発してしまいがち

 

自分に対してそれを使ってみると、子どもの気持ちがわかると著者は言っています

 

「さっさと料理作れよ」

「ちゃんと掃除しろよ」

「なんで毎日洗濯しないんだよ」

 

やる気はそがれるし、いい気分ではいられない

ネガティブな言葉の、マイナスの力は大きい

 

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3.良いラベリングと悪いラベリングは増殖する

「繰り返された言葉は、その通りに実現される」

 

言葉は、繰り返されることによって、強力な暗示となり、人間の振る舞いや考え方、

容姿や雰囲気にまで影響を与える

 

私自身もそれに囚われていてしまっていたと反省していますが、会社でも上司と部下の関係に見られることがあります

 

上司は、部下のこんなところが気に入らない、なんでわからないんだろう・・・と思う

 

1回、2回重なると、いよいよ気持ちが補強されてきて、だいたい、この部下はわかっていない 考え方も性格も・・・間違っている、問題がある と考えるようになる

 

そのスパイラルに陥ると、なかなかありたい姿、部下がいきいき活躍して、本人もチームも幸せな状態にはならない

むしろ、欠点が固定化されているように見えるし、実際そうなってしまう

評価はマイナス、信頼関係も生まれない

 

まさに「ラベリング理論」を絵に書いたような状況が生まれてしまいます

 

その逆もしかりで、この部下はなかなか優秀で、視野も広いし、自分でしっかり分析する、意欲もある、配慮もある・・・

そういう”ラベリング”をした部下は、どんどん成長していくのが現実です

 

ちょっと横道にそれますが、前者のように見える部下にはどうすればよいか

 

まず「知恵レベル」として使いたいツールは、エニアグラムでしょうか

人にはいろいろなタイプがいて、たまたま自分が理解しにくいタイプではないか、といったんその人に対する見方をリセットしてみること

 

あと、マネジメントとしていろんな手法はあると思いますが、心の持ち方として、私が尊敬する人は、「待つ」ことだといいます

 

信頼して、待つ

 

時間はかかるかもしれない

ただ、負のサイクルを繰り返すよりも、自分もその部下にとっても、良い結果をもたらしてきているような気がします

 

 

4.評価をしてはいけない

半年くらい前に、私が違和感をもった言葉があります

 

ある別の会社の若い人が「会社から評価されない」という嘆きを何度か口にしました

 

教科書的には、いいことをすれば、周りからも上司からも”評価”されて、みんなハッピーになるはずなんですが、他人からの”評価”が目的化すると、どこか変な方向に歯車が回り出すような気がします

 

会社から求められる”MUST"(しなければいけない義務)

自分がやってみたい”WANT”

自分ができる”CAN"

 

この3つの輪の重なりが大きければ大きいほどいいと言われますが、逆に言えば、それぞれは独立するもの

 

”MUST"(義務)に焦点をあてて、”CAN”(自分ができること)で応えようとしすぎると、”WANT”(自分の心が求めること)がおざなりになるそして、苦しくなる

 

”MUST”から”WANT"に気づくこともあるけれど、人が疲弊するのは自分自身の声、”WANT”に耳を傾けてあげられないからではないかと思います

 

では、ちょっと有りがち?な話として、

お金持ちになりたい

上の役職にあがりたい

が、自分の”WANT”なのか?

というと、ちょっと気をつける必要があるかもしれません

 

そして、だんだんと”WANT”は、上司、相手、他人からの「評価」になったりしてきます

 

でも、その根っこにあることは何か

もしお金持ちになったら、もし上の役職になったら、何を実現したいのか

 

むしろ、自分らしさを発揮して、結果として周りの人からの「感謝」とか「共感」を受け取ることのほうが、自分の本当の”WANT”に近いかもしれない

 

話が逸れましたが、”勉強ができたから→評価する”

というサイクルは、結果ありきになってしまう

そして、精神状態を不安定にさせるおそれが大きい

 

5.自分の気持ちを伝える

ここからは、著者がこういうことばを使うことで、子どもはきっと気づきを得ながら、成長していくといった言葉を紹介してくれています

 

カテゴリーがいくつかあって、すべてで10個の言葉があります

 

<承認の言葉>

「すごいね」

「さすがだね」

「いいね」

 

これは共感の言葉とも言えるかもしれません

”自分が言ったことを守る”といった信頼につながる行動に、共感する

”テストの点が良かったよ”という本人の気持ちに、共感する

そういうことを、率直に伝えることが大事だと、著者は言っているように思います

 

共感というのは、私なりの解釈ですが、このあとの言葉も含めて、”いつでも私はあなたの味方です”という、相手への信頼がベースにあります

 

別の言葉でいうと、”褒める”のではなく、”徹底的に認めよう”と

 あと、さりげなさが大事だそうです

「軽く、明るく、さりげなく」伝えようと

 

それは、きっと評価と紙一重だからでしょう

 

あと面白いのは、こういった承認の言葉は、勉強では使わない方が良いと言っています

使うなら、「テストで100点とって、私もうれしい」という、I(アイ)メッセージにしとこうと言っています

 

親は教師ではなく、子どもを見守る存在

だから、結果で判断(ジャッジ)するという文脈になるおそれがある言葉はやめようということらしいです

 

勉強以外で、イキイキなにかをやっていたときに、使うということがコツでしょうか

 

<感謝の言葉>

「ありがとう」

「うれしい」

「助かった」

 

子どもがちょっと勇気をだしてチャレンジしてくれたこと

自分や誰かを思ってやってくれたこと

子どもに助けられたとおもったこと

 

そういうことにちゃんと親も言葉に出して気持ちを伝えようということですね・・・

 

<感心の言葉>

「なるほど」

「知らなかった」

 

ちゃんと子どもを一人の人格のある人として見て、リスペクトするということが、

子どもの自尊心を育んでいくということでしょうか

 

<安心の言葉>

「大丈夫」

 

不安なことについて、声がけをしてあげることは、子供にはとくに大事なこと

 

<指摘の言葉>

「らしくないね」

 

本来の子どもを認めるからこそ使う、なかなか高度な言葉ですね

私も、この言葉を使いこなせるようにしたいです(あまり無い方がいいと思いますが)

 

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6.子どもにだけじゃなくて、自分にも使ってみる

こんな10の言葉を紹介して、最後に筆者は事例を紹介してくれていますが、

私は、これらの言葉は、自分に対しても使うことも良いのはと思います

 

なんかちょっと恥ずかしいけど

 

自分自身苦しんで、人にあたったり、他の人を苦しめるくらいなら、その方が良いのではと思います

 

自分を甘やかす?

いえ、不完全な自分でも、調子の良い自分でも、その時々の自分を認めてもいいんではないでしょうか

 

ここまで書いてきて、「塾の成績が上がらない」という最初の問題提起に対して、適切な答えを導き出せたかというと、そうでない気がします

これは、次回以降のテーマにゆずります

 

ただ、言えるのは、子どもに対して、会社のメンバーに対して、そして自分自身に対して、否定的に指摘したことは、それがいかに正しくても、潜在意識は反発してしまい、抑圧が残るだけで、いい結果は生まれないということ

 

だから、通り一遍の「評価」もだめで、よっぽど信頼関係があって、「君らしくないね」という意味でのI(アイ)メッセージでの思いでなければいけないということ

 

そういうことを、この本を読んで学びました

 

・相手の味方になる

・共感する、認める

・人として尊敬し、感謝する

・信頼して「待つ」

 

時に、相手は私に怒りをぶつけることもあるかもしれない

だけれども、それは悲しみ、傷ついたことの裏返しと捉えた方が良い

 

子どもも、妻も、会社のメンバー、自分自身に対しても、ある意味勇気をもって、

自分らしい率直な気持ちを出し続けていきたいと思います

 

外をみると、まだ雨は続いています

 

昨日は、録画していたブラタモリを何本か見ましたが、今日も家でのんびりしようと思います

 

皆様、良い日曜日の午後を!

 

ナゴタロ